蜂蜜販売について指針
 国内で流通している国産蜂蜜は大体5%程度で大半が中国からの輸入品です。
実際に蜜蜂を飼育して蜂蜜の生産を試みますと収穫量はお天気次第の出たとこ勝負的な部分があり、あまり安くは作れないことが分かります。
 私は現代日本における養蜂は生産性やプロの数、ものの考え方から、伝統工芸という認識で日々仕事をしております。蜂蜜の生産に関しても伝統工芸品を作っているという気持ちで励んでおります。そんな気持ちが根底にあるので、安く作れないからといって国産に外産をまぜて売ったり、外産を国産と偽って転売するようなことをするなら、初めから高くてもちゃんと自分が生活ができる見合った値段で売ればいい、それが価格であり持続可能な商売だという考えに至りました。結果、自ずとお客様を選ぶことになりましたが、今は私が作る商品に価値があると認めてくれた人に買って頂ければよいと割りきって商売をしています。過去にはディスカウントショップ等で安い蜂蜜が売られているのを見るとどうやってそんなに安く作れるんだ? と疑問を思うことがありました。なぜなら、昔と違って農薬の問題や蜂に寄生するダニ 異常気象などによって通年を通しての蜜蜂の飼育は困難を極め、それと同時に生産性も下がっているからです。また、生産性の低下は日本に限った話ではありません。世界中でそうなのです。しかしながら、蜂蜜の生産量が安定して安価に販売されているのもおかしな話です。私自身は貿易の仕事に携わっていた経験から 輸入品の場合、売値は買値の2倍から2.5倍じゃないと商売としてのうまみが無いことを知っています。では蜂蜜に関して考察してみるとどうでしょう、例えば、アジア最貧国と言われるネパールからフェアートレードをして蜂蜜を購入しても日本国内で販売する段階になると国産と大して変わらない価格になります。ではそんな中でも安く販売できる理由はなんだろうと考えると大量仕入れによるコストダウンも考えられますがそれにも限界はあります限界を超えた値段は異常です。このような価格設定ができる理由はおそらくC国において工場で蜂蜜らしきものを人工的に作っているからだろうと推察しております。ちなみにÇ国であっても本物はとても高価で一般のお客さんがなかなか手を出せる値段ではありません。
 日本国内の生産者が販売の段階で直面するこのような疑問は種蜂を購入して自分で蜂蜜を絞ったことがある人なら誰でも感じる事であると思います。
 以前はおのれが精魂込めて作った蜂蜜の販売が芳しくない月などはちょっと鬱な気持ちに陥るときもあったが悪いことしている奴はダメなやつら。自分は自分一生懸命やっていればそれでいい、分かってくれる人もいるさと今のところは考えるように心がけております。
 私は一キロの蜂蜜を絞るのに必ず一キロ以上の汗を流しています。流した汗の対価としてお金を頂いています。ざっくりいうとそんな商売をやっています
 
人とは弱い生き物です。
目の前に中国産の蜂蜜 一斗缶一本30000円と国産の蜂蜜70000円があります。
心の弱い人間なら30000円の中国の蜂蜜を国産と言って70000円で売ります。
人はそういう生き物です。理屈ではないです。
なので当園では人の潜在的にある弱さへの対処として始めから外国産を扱わないようにしています。


当園が取り扱う蜂蜜に関して
〇販売する蜂蜜は私自身が絞ったものです。
〇当園の蜂蜜は絞ってそのままの生蜂蜜となります。
〇価格は生産者価格になります。
〇種類は百花 トチ シイ モチ ハゼ サクラ等。
〇サイズ 一斗缶 梅酒瓶 中瓶の三種類です。

購入方法
当園の販路は現在、業者様への一斗缶卸、契約販売者様への瓶詰納品。当園を応援していただいている個人客様への直販のみとなっております。
新規取引をご希望の方はメール  fukusuke2020@yahoo.co.jp にて気軽に問い合わせくださいませ。

その他
※生蜂蜜とは
絞ってそのまま、人の手を加えていない蜂蜜を指します。

※抗生物質の使用はありません
安心していただいて結構です。
当園ではそもそも抗生物質自体使う必要がないのです。

※蜂蜜の結晶について
外気温が14度以下になると蜂蜜は結晶し始めます。どんな種類の蜂蜜でも遅い速いはあれど必ず結晶します。蜂蜜とはそういうものです。
このような理由から冬に瓶詰の作業を行うには、一斗缶に熱をかけ結晶した蜂蜜を一旦溶かす作業が必要になります。
これに対しての当園の回答は
品質の変化を少なくするために低温で溶解するというものです。
具体的な作業内容は
夏の百葉箱内の最高気温と 蜂蜜の保存方法『直射日光を避け常温で保存する事』を参考にし
溶解温度は40~43度と決め 専用の機械で時間をかけゆっくり溶解するというものです。
このような方法で溶かされた蜂蜜は結晶の速度は緩やかになりますがいずれは結晶するという元の性質を保っております。
スーパー等で販売されている煮込んでしまって永久に結晶しない蜂蜜とは異なる処理方法をしているものと思ってもらって良いと思います。


                                                                             古田養蜂園    代表 古田篤史



 

尚 蜂蜜が結晶して販売しにくいとの意見を出される場合は、加熱蜂蜜を納品しております。


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