種蜂販売の指針

①ネット上での蜜蜂販売におけるトラブルの原因はお客様自身の目で見て納得して買っていないことが起因することが多いので当園では直引きを最優先でお勧めし一番値打ちになるように価格設定する。
②花粉交配用の蜂をサイミツ用の種蜂として売らない。
③旧王を種蜂として売らない。
④暖冬であろうと厳冬であろうと桜の花は咲きます。当園の越冬地である岐阜県関市で桜が咲いている期間を種蜂の出荷目安とする。
⑤当園は岐阜県にありますので 気候の違いから蜜蜂のサイクルが大幅にずれることが予想される 沖縄 九州 四国の太平洋側  東北地方 北海道 その他一部地域への出荷は控えるものとする。
西洋蜜蜂は畜産に分類されています。販売者側の責任として、購入者自身が困ったことにならないように、既存の養蜂家から苦情が来ないように、以下の譲渡条件を設ける。
 譲渡条件Ⅰ  購入者自身が飼育経験者であること若しくはアドバイスを受けられる人間が傍にいること
 譲渡条件Ⅱ  蜂場が確保できること。なおかつ飼育届けが出されていること。
 この2つの条件を満たしている方に販売することとする。
⑦客先で発生する女王の急死や新蜂の這い出しについて保証できないことを明記する。
 理由 蜜蜂は環境依存度が高い生き物でどんな環境でも飼育できるわけではありません。農薬や除草剤の散布、水の汚染など、環境が合わなければ、新蜂の這い出しや女王の急死が起こります。 特に田起こしのある春先の建成期や田畑への農薬散布時期以降に起こりやすくなります。その場合、サイミツどころではなく群が崩壊します。蜜蜂は最低でも巣箱から周囲三キロは飛びます。養蜂をやっていくうえで飼育環境の見極めはとても重要なことなので当園では初めて養蜂をされる方には最悪の損失を少なくする為にまずは三群程度にとどめ、環境を見極めることを勧めております。
                                                              古田養蜂園 代表 古田篤史         
 
 ☆なお農薬が起因と見られる環境不適合は日本全国で発生しており、責任の所在は農家さんやそれを取りまとめているJAおよび農薬使用に関して指導を徹底しない農林事務所にあります。当園が居を構える岐阜においてもこの問題は幾数年来何も進展しないのが現状です。
そんな状況下で私たち養蜂家は日々の仕事をしております。 環境不適合は技術以前の問題です。私としても出荷後に客先でおこるかもしれない懸案事項をお話しした上でないと一方的に『お前のところの種蜂が悪い がっかりした』と言われる事態になっても困りますので販売上ネガティブな情報ですが公開したうえで種蜂を販売させていただいております。

                                                                         
     
ところで
『出荷時期が4月だろうが5月だろうが6月だろうが構わない、旧王も新王も同じって誰が言い出したのだろう?』それってその時だけおればよいという花粉交配用の蜜蜂の発想です。
                                       

以下のリンクは種蜂販売の指針を決めるまでの経緯や養蜂家が直面している問題などが書かれております。
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